【Thought】旅について
北欧の背中がピンとする張りつめた寒さ。
そこに厳しさと哀しさを感じたものですが、
あの太刀打ちできない寒さにもう一度会いに行こうと思う。
自分なんて、ちっぽけだと思えるから。
昨冬の北欧への旅で心ひそかに得たもの。
友人と見た北欧の海は何の変哲もない海だったけど、
それ故に、その寒々しさは今でも心に残っている。
大自然の前に、自分はホントにちっぽけ。
人は旅で変わる事はない。
それでも旅に出たいと思うのは何故と聞かれれば、
今まで見たことがないものが見たいということと、
旅によって何かを(価値観等)変えたいというのがモチベーションだということに気づく。
そこに矛盾を感じる。
完全にアンビバレント。
旅は人生に似ていると言うのを良く聞くけど、確かにそう。
あるかも分からないものを求めるという点で。
人生は基本的に哀しい。
世界はいつだって不完全。
けれど、
楽しさを追求し、
完全性に焦がれる。
矛盾している。
だから後悔に似た自己嫌悪を繰り返し、
時間を沢山無駄にする。
それでも、それが人生なんだから、
「しょーがない。」
大事な事は、
『夢や目標を追い続ける』意志。
そう思う。
だから、旅に出る。
追い続ける意思を身体の次元で体現する行為。
それが旅だから。