ワークスアプリケーションズ・インターン これから受ける方へ
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Ⅰ:はじめに
Ⅱ:エントリーから選考、インターンの流れ
Ⅲ:感想【2つのインターン経験を通して思う事】
Ⅰ:はじめに
この日記は2009年年度夏の「(株)ワークスアプリケーションズ 問題解決能力発掘インターンシップ」について書いたものなので、2009年度の冬以降のインターンに臨まれる人は新しい情報に気をつけてください。
2009年夏の選考は、一次(筆記&小論文)→二次(プレゼン&プレゼンについてのGD)→オリエン(GWとか)→最終選考(簡単なプログラミングとプレゼンを2日間にかけてやる)→インターン参加→パス取得となっています。日経の記事(→http://markets.nikkei.co.jp/kokunai/tegakari.aspx?site=MARKET&genre=c5&id=AT2D13014%2013082009)でも書かれているように予算が大幅カットになったことからインターン参加人数・パス取得者数は自分が参加したインターン回以前のそれに比べると大幅に減っています。
後半は個人的な感想なのであまり参考にならないかも知れませんが、インターンを受けるかどうか迷っている、またどんな内容なのかを知りたい人は参考にしてください♪
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8月中旬から計10日間ワークスアプリケーションズのインターンに参加しました。この記事を読んでいる方は多分知っている人が多いと思いますが、ワークスは日本の企業による日本企業向けに開発された和製ERP(人事給与のシステム)を作成し、海外企業の寡占状態だった日本のERP市場において、数年間でトップシェアを奪った企業です。
企業理念としては
1、日本企業の情報投資対効果(ROI)を世界で戦えるレベルへ
2、真に優秀な人材(クリティカル・ワーカー)に活躍の場を提供する
という所がよく知られているところとかと。
1に関しては上記のERPがその代表例。2のクリティカルワーカーについては後述します。
先に感想だけ少し。端的に言えば、個人的にはとてもためになるインターンでした。
ゼロベースから何か新しいものをcreateする難しさと楽しさを感じたし、プログラミングも齧れた。そして何より10日間という短い期間ではあったけれど、常に考えるクセみたいなものを身につけられたと思う。
個人的なfeed backは別エントリにあるので、興味があればどうぞ♪w(→http://lifelikeboxofchocolates.blogspot.com/2009/08/diary-feed-back.html)
Ⅱ:エントリーから選考、インターンの流れ
・インターンまでの流れ
エントリーからの流れを簡単に説明します。(2009年夏の場合)
今回のエントリーは、だいたい3万人(前年度+10000人)。最初に必須のCEOの講演を東京会場の場合はビッグサイトで聴きます。で、その次の筆記試験(論理的思考力を試す軽いテスト)を受けます(ちなみにこのテストを落ちると以後一切ワークスの全ての選考を受けられなくなるので手を抜かざるべし!)。この時点で何人に絞ったのかは分かりませんが、その後筆記試験時に配布されたプレゼンの課題を持って2次選考へ。コンサルタントへのプレゼンと、GD(グループディスカッション)をやって、その後暫くしてから最終選考(選考とは関係ないオリエンテーションを挟みます。)。
最終選考に参加したのが恐らく250人強で、殆ど通るかと思いきや、半分くらい落とされ(前回まであった2stage制での振い落しをここでやった感じです。)、結局インターンに残ったのは東京会場の8月期で140人位でした。
分母がどれくらいなのかイマイチ分からないのですが、結構倍率は高いと思います。
・インターンからパスまでの流れ
自分が参加したのはCM(Creative Mission)なのでMM(Marketing Mission)の方は分かりませんが、CMの東京会場8月期に限ってだと(他にも大阪・名古屋・福岡・東京9月期があります。)、
で、実際に発表された人数は
東京3期:
<エントリー>
9965人
↓
<最終選考>
210人
↓
<参加者数>
146人(4年+M2+2年生:30人弱、3年+M1:110人強)
↓
<3年パス(Bパス)>
53人(筆者はここでした)
↓
<5年パス(Aパス)>
↓
1人
という感じ。
パス取得者はインターン参加者の36%、総応募者の約0.5%なので、かなり狭き門なのかも知れません。
プログラミングを一応課されますが、それよりも大事なのは、ゼロからイチを考え出す力と、それを現実に落とす実行力だと思います。つまり、技術力の高さと評価は比例しないといこと。
参加者の質は、選考でかなり絞られていることもあり結構高かったと思います。自分の席の周りは、一橋・東京大学・早稲田とかだったし、それ以外でも慶應やMARCHクラスの大学生が多かったと思う。関西の同志社から来た人もチラホラいたかな。ただ、高学歴でプログラミングできるから受かるかと言えばNoです。周りでもプログラミング経験ありの高学歴の人が普通に落ちていたりする感じです。
選考で大事なのは上記しましたが、あくまで発想力と実行力だと思います。プログラミングはnot the aim but just a toolだと思います。
Aパスの人のシステムもプログラミングそのものは大したものではなかったですが(そんなこと言うのも失礼だけど)、発想や考えの深さが滲み出ている作品でした。
インターン中は、自分の課題を作る以外にも、GW(個人的には超絶つまらなかったケド)や、社員セッション、GMセッション、CEOセッション、社員座談会や、特別セミナー(任意参加)なんかも用意されていて結構ぱつんぱつんなスケジュールでした。個人的には少し内容削って自分の作業の時間を正直もっと欲しかった位(笑)。
Ⅲ:感想【2つのインターン経験を通して思う事】
さて、感想を書く前に2つだけ定義しておきたいことがあります。
1つ目はクリティカルワークとルーティンワークについて。以後の文章では、クリティカルワークは今まで誰もやったことのない、前例のない、マニュアルのない仕事を指します。そして反対にルーティンワークは、今までの企業行動や経験則から作られたマニュアルにより、それを遵守し遂行すれば達成できる仕事を指します。
2つ目はクリティカルワーカーとルーティンワーカーについて。
前者は上記のクリティカルワーク≒前例のない困難な問題を解決していく、解決しうる能力を持ち、ビジネスにおいて代替の利かない人物。反対に後者はマニュアルを元に、既存のものを失敗なく完璧にこなす人物です。
この書き方だと前者が優れていて、後者が劣っているような印象を与えるかも知れませんが、そういう意図はありませんwむしろ自分自身、後者向きの人間だしw
僕は以前JETRO(独立行政法人日本貿易振興機構)のロンドン支部で約半年間縁あってインターンさせてもらっていました。独立行政法人という性質上、役所的な要素もあったと思いますが、典型的なルーティンワーク型の仕事を主にしていました。メールのやりとり、新聞の切り抜き、レポートのまとめ、会議やイベントの運営とそれに係る書類の作成など。小さな努力を積み重ねていって、積み重ねの量で大きな成果を出すような感じ。英語での業務も多くあってチャレンジングな環境だったし、職員の皆さんにはとても良くして頂いたし、以前やっていた学生団体の運営でも僕は組織の中でルーティンワークを積極的にこなす役割を果たしていたこともあって、JETROでの仕事は自身の適性や嗜好にも沿っていたので充実して楽しい貴重な半年間でした。
一方で、今回のワークスのインターンはJETROのそれとは全く性質的に真逆といってもいいものでした。
マニュアルは無い。自分自身の経験則からでは答えは導きだせない(むしろ答えはない)。分からないことがあって、上司(社員)に尋ねても明確な答えは返ってこない・・・などなど。
最初はそういう環境に馴れなかったし、プログラミング中分からないことがあって聞いても答えを教えてくれない社員に心の中で「ふぁっく」とか言っていましたw
ただ、それでも「0から1」を作る作業(クリティカルワーク)が難しくも続けていけたのは、それをとても楽しいと感じる心が自分の中にあったからだと思います。
今まで苦手でボトルネックだと思っていた部分に対して、自分自身が楽しいと思えた事が、このインターンの中でも最大の驚きの一つでした。
ルーティンワークにもクリティカルワークにも、両方にそれぞれの楽しみや難しさがあると思います。僕はJETROの職員の方々を優秀なルーティンワーカーとして尊敬しているし、ワークスの社員さんも優秀なクリティカルワーカーとして尊敬しています。
両者が断絶するのではなく、手を取り合って仕事をしていけるならば、最も効率良く生産性の高いことができるんじゃないでしょうか。
今インターンが終わったこの分岐点において、自分がどちらに向いているのか、まだそれは分からないし、またそれらを2つにはっきりと分ける意味があるのか・・・考えることは色々あります。
ただ、変わらない事実として、ワークスのインターンに参加して本当に良かったと思っています。
日当の10万円以上に色々を得るもの、考えさせられる事がありました。
ある程度の意識がある方なら、是非受けてみたら良いインターンだと思います。
意識を持って、目標を立てて臨まないと日当以外は何も得られませんが、それらがあれば日当以上のものを得られるインターンです。
これからインターンを受けられる方の一助となれば幸いです。
1 Comentário:
いつも楽しく観ております。
また遊びにきます。
ありがとうございます。
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