Sunday 5 September 2010

【Review】【Book】あなたを成功に導く「表情力」―魅力を磨く47の具体例



人とコミュニケーションを取っていく上で、言うまでもなく表情は重要だ。ビジネスパーソンが業務上、社内外で成果を出すために。また、仕事以外でもプライベートで出会う人たちに魅力を感じてもらう意味でも表情は非常に大きなファクターだといえる。
本書では表情力の要件として、
① 自分の表情をコントロールできる
② 相手の表情を通して相手の気持ちを感じる力を持っている
の2点を挙げている。
まず表情をコントロールするということだが、表情は不意なことが起こった時に目の前の現象とギャップのあるものになってしまう。また怒りを感じた時などに崩れてしまいがちだ。同時に一般的に営業スマイルというように笑顔を作ることが人間関係上では無難な手段とも考えられるが、笑顔は急にしぼむことはないが、同時に急に作ることもできないという点に注意すべきだろう。著者は前に作っていた表情の残像が急に作ろうとした笑顔には残ってしまうと指摘している。
次に②の相手の表情を通じて気持ちを感じ取る力に関してだが、表情は相手とのキャッチボールであるというのが著者の考えだ。相手の表情からどのような感情を抱いているのか、例えば相手が不満を抱いているのか、それともただただ不安なのかということが読めるようになれば対処法も変わり、より友好的な人間関係を築くことができるだろう。相手の表情を読むうえでは、何よりも自分自身が感動を忘れず日々を生きることが必要だ。
 次に表情力を向上させるための手段だが、まず一つ目に「視線」がある。視線をコントロールし、目が泳がないようにすることが重要だ。目が泳ぐと挙動不審に見える上、視界が極度に狭くなるという欠点がある。視線を安定させ、大事な時に大事な場所を見る上ではいくつかのコツがある。まず一つ目は遠くを見ること。遠くを見ることで視線を安定させることができる。また傾かないといことも重要だ。そして相手の目を見つめるのではなく、相手の中心を見ることを意識する。視線は相手とのキャッチボールであることを意識して、柔らかい軌跡を描くように視線を配することがコツになる。
 次に表情から力を抜くことだ。力を抜くための有効な手段としてハミングすることを著者は挙げている。また、力を抜いて活き活きと話しているように見せるために口を大きく開けて話そうとする人がいるが、これは逆効果になる。口を大きくあけるのではなく、口内で奥歯の感覚を開けることで笑顔が自然になる。また、目の前の空気を吸いにいくのではなく、胸の前の空気を吸いにいくように意識することも効果がある。言わずもがな、姿勢も非常に重要である。
 最後に、筆者は最も力を発揮できる表情として仏像の表情を例として挙げている。仏像の表情は左右のバランスが取れ、力も抜けているため最も力を発揮できる表情であるということだ。

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