Sunday, 18 April 2010

【Lecture】黒川利明の講演を聞いて。

ワークスの牧野さん。
かつまーこと勝間さん。

の2人で終わっていたlectureシリーズww
この前黒川利明さんという方の講和を聴く機会があったので、ちょっと書いてみます。
というか明日提出の課題のバックアップをネット上に残しておきたいだけなのですが・・・w

非常に面白いレクチャーでした。ワード課題そのままコピペ爆弾で読みにくいと思いますが、興味があればどーぞ。

コンテンツ
テーマⅠ:イノベーション
テーマⅡ:情報とは
テーマⅢ:情報システム
テーマⅣ:標準化
テーマⅤ:変わる世界

テーマⅠ:イノベーション
黒川さんの講演を聞いて社会に対してイノベーションを起こすためには、2つの事が必要だと感じた。
1つは「子曰、学而不思則罔、思而不学則殆」(子曰く、学びて思わざればすなわちくらし。思いて学ばざればすなわちあやうし)の精神である。この言葉は私が黒川さんに読み方を聞かれて答えられなかった言葉である。私は黒川さんの講演を聞いて、この言葉こそが社会にイノベーションをもたらすための第一歩だと強く感じた。
社会的なイノベーションとは常識や規範を壊す事で生まれてくる。しかしながら、その常識や規範を壊すためにはそれらが一体何であるかを知る必要がある。そして、そのためには日々の生活の中で、少しでもおかしいと思った事はすぐに調べ自分の中に落とし込んでいく必要がある。「子曰、学而不思則罔、思而不学則殆」の精神である。
 そしてもう一つは新たな分野へと進んでいく推進力である。新規マーケットに進出する際、一番手よりも二番手の方が有利であるという意見がある。しかしながら、マーケットを創れるならば先発した方が良いという黒川さんの言葉を聞いて、新たな分野へと挑戦していく推進力もまた、イノベーションを起こすための重要な要素になのだと強く感じた。

テーマⅡ:情報とは
情報とは”A difference that makes different”であるというGregory Batesonの言葉に大きな衝撃を受けた。Double Bind理論の提示者でもあるGregory Batesonのこの言葉は、非常に大きな示唆を持っている。私はこの言葉を聞くまで情報とは単に情報であり、それ以上の意味はないと考えていた。しかしながら、情報が「違い」をつくるものであり、同時に情報を受けて人が行う活動の差異は情報の受け手のエネルギーに依存するものであるという考え方に黒川さんの講演で触れることができた。翻って日々生活をしている中で、私は沢山の情報に囲まれている。情報化社会と言われて久しいが、まさに今の社会は情報の洪水の中にある。その中で私はどれほどの行動を得られた情報からすることができているだろうか。
この新人研修でも私は沢山の新しい情報に囲まれている。初めて会う人、考え方、知識。それらの情報をどう捉え、どう行動に移していくかは情報の送り手ではなく受け手である自分自身の一存であり、心構えだと言える。「違い」を作る情報をただ受け取るだけでなく、受け取ったものを活かして「違い」を作っていく主体性こそが新人研修で、また社会で求められている事なのではないかと講演を聞いて強く思った。

テーマⅢ:情報システム
まず情報システムを語る際に、情報「基盤」と情報「システム」の違いを明らかにしておく必要がある。情報システムが例えば「会計業務における会計処理を効率化する」といった何か特定の目的を達成するために作られるのに対して、情報基盤はそれだけでは目的を達成できるものではない。しかしながら、基盤を整えることで将来的にはシステムを効率的に動かせるようになるという大きなメリットがある。この2つの役割を混同してしまうと目的を見失ってしまう危険性が高い。
情報システムを扱う企業はシステムを販売・導入する方が儲けを出すだすことができるが、決して基盤を疎かにしてはならないとも黒川さんは仰っていた。これはある意味企業における新人の教育にも似ている。目先のことを考えれば外部から強力な人材(システム)を連れてくる方が短期的な結果は出しやすいだろう。しかしながら、企業が新人教育に力を入れるのは企業にとってそれが基盤であるからだと言える。
情報システムと同時に情報基盤の導入や運用も扱う企業の一員として、また新人研修を受けている一社会人として、このことを肝に銘じておきたい。

テーマⅣ:標準化
標準化という言葉は黒川さんの講話を聞くまでは聞いたことのない言葉だった。標準化には大きくわけて3つの役割がある。1.相互運用性、2.ネットワーク効果、そして3.比較評価だ。
1の相互運用性であるが、これを端的に示す例として黒川さんはアメリカ・ボルチモアであった事件を挙げていた。この地域で起こった火事の際に消防車のホースの規格が違ったために、ホースを使うことができず助けられる人命を助けることができなかったというものだ。この事から標準化による相互運用性の確保の重要性が伺われる。
2のネットワーク効果は、「沢山の人が使うから、沢山の人が使う」というものだ。標準化された規格を多くの人が使うことでそれが広がっていく。この端的な例は携帯の規格であるGSMだ。日本はこの規格を採用しなかったために、現在世界の携帯市場でガラパゴス化しており、携帯会社各社は困難に直面していると言える。この事から広く使われる標準化規格の影響力の強さが分かる。
そして最後に比較評価であるが、標準化を行うことである一定の共通したバックグラウンドの上で製品と製品を比較評価できる。グルーバル化が加速していくこの時代には特に重要な要素になっていくだろう。
以上の3点が黒川さんの講話を聞いて知ることができた標準化の概要である。

テーマⅤ:変わる世界
世界はこれからますます加速度的に変わっていく。その端的な例がクラウドコンピューティングである。プライベート、パブリック、両者を組み合わせたハイブリットとクラウドには色々な形態、考え方があるが、導入の先にあるのはサービスの無人化だと考えられる。
また企業の形態にも変化の兆しが見え始めている。Samuel J Palmisanoが”The Globally Integrated Enterprise”の中で示唆しているように地球規模で統合された企業というものが現れ始めている。それは例えば専門機能の世界的な分散化という形で表れる。
CSRの考え方にも変化が出てきている。これまではCSRは環境保全といった、ある意味企業の営利とはあまり関係ないものだと考えられていたが、今後CSRは企業が生き続けるために必要であり、利益を生み出していくものだとする考え方が出てきている。
私が講演を聞いて思ったことは、上記の3点のような新しい潮流を見逃さないことの重要性だ。日々目の前の事に没頭していると、世界の大きな蠢きを見失ってしまいがちだ。しかし、Palmisanoが提唱したようにこれから企業はどんどんグローバル化していかざるを得ない。その時にガラパゴスに残された動植物のようにならないために、日々日本だけでなく世界に対してアンテナを張る。その重要性を感じた。

以上。
明日からも研修がんばろ。

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