【Review】【Movie】サマーウォーズ
サマーウォーズ。
感動した。泣きそうだった。むしろ、ちょっと泣いた。
事前に小説読んでいたことで、登場人物たちの心境を自分としては補完できたことも大きかった。
この映画は、
核家族⇔大家族
首都圏⇔地方
デジタル⇔アナログ
新⇔旧
といった対比が劇中に散りばめられていますが、特に大きな対比は2番目のデジタル・アナログとそれに係る人間関係の部分。
舞台は今より少し未来の世界。
現行のmixi、facebookといったSNSが進化して、仮想空間で自分の分身(アバター)を持ち、そこで他人とのcommunicationから行政サービスや商取引なんかまで行うネット空間が世界中で使われている設定。しかも、どんな言語も瞬時に翻訳される便利空間。イメージはsecond lifeの進化系とかゲームの”.hack”の世界観に似た感じ。
世界中の人が一つのサーバに集まり、時間・地域・言語の壁を飛び越えてcommunicationをする、デジタルな人間関係の場。
対照的に、現実の世界で主人公がヒロインとともに向かう場所は長野県の上田という超田舎。そしてそこでは大家族とのface to faceのcommunication。アナログな人間関係の場が描かれる。
劇中では前者の脆弱性や後者の強さみたいなものも感じましたが、懐古趣味な感じには留まらず、人と人とがネットワーク上でもアナログの、現実の世界にも勝るとも劣らない強固な絆が築き得る可能性を感じさせてくれました。まぁ強い外的ストレスの影響だとも言えますが笑
時間や場所の制約を取り払えるネットの世界だからこそ、現実世界のような強固な関係を広範囲に築くことができるなら、それは非常に可能性溢れることだと思う。
全ては対比ではなく、統合・融合していくことができるのではないか。
そんな可能性を感じる映画でした。
また、こんな小難しいことは抜きに登場人物一人一人の人情にも思わず涙腺を刺激されます。
ハンカチ・ティッシュ持参の上、御覧下さい。
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