Wednesday 28 October 2009

【Review】【Movie】沈まぬ太陽

やっぱり、バルト9好きだわ。
あのラグジャリーな感じが良い。
吉祥寺のバウスシアターのどこかうらぶれた感じも悪くないけどw

どこまでも深く、自身の「正義とプライド」を考えさせられる映画だった。
渡辺謙演じる主人公、恩地。
三浦友和演じる、行天。
前者は、自身のプライドのために自身の正義を曲げずに生き。
後者は、自身のプライドのために自身の正義を曲げて生きる。
どんな理不尽な社命を受けようとも、発狂寸前になりそうとも、自身の矜持を曲げない恩地。
どんなに汚い仕事をしようとも、かつての友人に罵られようとも、自身の矜持を曲げない行天。
前者はとても格好良く見える、でも家族を、母や妻、子供に負担を強いる生き方。
後者は侮蔑されるような、でも自身がそうならないとは決して言えない生き方。

この映画で描かれているような、デフォルメな理不尽さや、大人の汚さが実社会に存在しているとは思いたくもない。
でも、もし自身がそういう壁にぶつかった時、どんな選択をするのか。

自身のプライドのために正義を曲げないのか。
自身のプライドのために正義を曲げるのか。

できれば、前者でありたい。
でも、今はそれだけの覚悟と矜持が自身の中にあるのか、自信を持って言う事はできない。

今、学生の立場だからこそ考えることの多い作品。
まぁ鑑賞者は自分以外殆ど40歳以降のリーマンとかおじさんおばさんでしたが笑

3時間20分と長く、骨太です。

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