Tuesday 10 August 2010

【Review】【Book】プレゼンスマネジメント

プレゼンス(外見や他者から見える在り方)をマネジメントする必要がある。なぜなら、人間には一瞬で他者を見分けようとする防衛本能があるため、他者の中身を知る前に外見(プレゼンス)の段階で人を判断することが多いからだ。「中身」が大切なのは大前提であるが、「中身」が「外見」を通じて正しく周囲に伝わらなければ、それは周囲にとって「中身」がない同然である。ゆえに自身のプレゼンスを自身で適切に管理する必要性がある。
 プレゼンスの印象の良さを効果的に上げる方法として、筆者は「あご」、「眼」、「声」、「距離」の4点をまず挙げている。それぞれに関して位置や間隔、スピード等を意識・調整することで他者に対する印象はガラッと変わってくるであろう。
 また非常に印象的な点として、筆者は「話す姿」よりも「聞き姿」の重要性を挙げている。人は自身の話す姿に関しては多かれ少なかれ意識しやく、手入れが届いている人も多いが、「聞き姿」に関しては意識して行えている人が少ないと述べている。相槌のタイミング・種類、アイコンタクトのスパン、身の乗り出し方等色々な要素があると考えられるが、人は基本的に自分の話を聞いてもらいたがる傾向が強い。よって「聞き姿」を意識してマネジメントすることはプレゼンスマネジメント上、非常に有意義だと言える。
 一方、「話し姿」としては3つの示唆がある。まず1つは、話しかけ方において3つの輪を意識することだ。3つの輪とは「1の輪(独り言)」、「2の輪(1対1)」、「3の輪(自分対多数)」である。この3つの輪を意識し、組み合わせることで効果的な話し方を狙える。
 2点は本当に話したい話題、自身が感動した話題に関して具体的に「淡々記述する」つもりで話すことで、自身の気持ちを鮮明に伝えることができる。
 そして3点目は、野球選手のイチローが打席に入る前に一連の決まった動作を行うように自身にとっての儀式を作ることだ。これは大衆の前でスピーチを行うときに特に有効になってくる。自身にとっての1つの儀式を作ることでニュートラルな心理状態でスピーチに臨むことが可能となる。以上の3点が「話し姿」のプレゼンスを向上させる上で効果的な施策だと言える。
 また、他者からの見え方として、アクノリッジメント(存在承認)のスタンス(表情や視線)を取る事も重要だろう。
 そして最後に、最も重要となるものは自身の「軸」を持つということだ。人として、またはリーダーとして、何を一番大切にしたいのか、何を成したいかという部分が明確であれば自身の発言やスタンスがブレることが少なく、一貫性があるという風評を得ることでき、プレゼンスの向上に寄与すると言える。また、自分の目的に対する確固たる意識を持つことは内面から外面へと良い効果をもたらすだろう。

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