Sunday 26 December 2010

【Review】【Book】いますぐ勉強をやめなさい!

「いますぐ勉強をやめなさい!」ということで、思わず表紙買いした本。個人的には勉強は大事だと思っていますが、反対意見もちゃんと読んでおこうと思ったので。
 中身としては勉強そのものに対する反対は1章のみで、むしろ「刷り込み」という形で今の日本人の思考に根付いているいくつかの思い込みについて警鐘を鳴らすような構成になっています。
 肝心の勉強の部分に関しては、筆者も勉強の重要性は認めつつ、「勉強していれば何とかなる」と思い込んでいる人に対して勉強すればどうにかなったのは高度成長期からバブル経済の時代を生きた人達までであると述べています。その時代に生きた人達は多かれ少なかれ「勉強=将来の幸福」という図式を共有しており、そういう価値観を持つ親に小さい時から幾度となく勉強することを諭された子供の世代も上記のような価値観を継承していますが、もはや勉強すれば幸せになれる時代ではなく、逆に明確で合理的な目的のない勉強を長期にわたって続けていても、それは時間と労力、そしてお金の無駄になるだけだとしています。
 個人的には確かにそうだなと思うし、筆者の「資格というのは、取得後にその価値をどのように高めて、自らの価値の向上につなげていくか、そのための道具でしかありません。それを取得すれば仕事や収入が約束されるようなものではないのです。」という意見にもかなり共感しました。
 多分、資格の勉強はキャリアの本当に初期の部分(1~3年目位)で済ませておく部分じゃないかなと個人的には思っています。理由は2点。1点目は先にある程度体系的に知識を取得しておくことで後の仕事を効率的に進められるから。2点目はキャリアの中盤~終盤にかかっている頃で資格を取得してもそれを元にキャリアを積み上げる時間が短いから。あと多分普通の企業で働いていたらそんな時間もモチベーションも無くなってくることが多いと思うから。語学や趣味の勉強は別だと思いますが、仕事に直結する部分に関しての資格の勉強はそんなに長くグダグダやるものでもないなと思います。
 勉強に関してはこれ位ですが、お金や仕事、人間関係等に関して、今までどのような刷り込みが行われていたかを説明し、そこから脱却しろと述べている本です。行き過ぎだろうと思う部分も所々ありますが、思っていたよりも面白い本でした。

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