Wednesday, 5 January 2011

【Clipping】東洋経済 2011年1月8日号より

「ストーリーで戦略を作ろう!」という特集だった今号。好きなテーマだったので溜っている古い号を読まず、こっちを最優先して読んでしまいました笑
「ストーリーとしての競争戦略」という本を出している楠木健さんという方へのインタビューがあったのですが、結構興味を惹かれました。
 彼の主張としては静止画的な戦略思考ではなく複数の打ち手がかみあって連動する相互作用の論理や、そこから生まれる「動画」としての側面により光を当てる必要があり、それゆえにストーリーという言葉を使っているとのこと。色々な要素が有機的に噛み合ってこその戦略、といった感じでしょうか。
 また著者に対する批判に対する答えとして3つのことを述べていました。まず1点目、ストーリー戦略はストーリーテリングではないということ。ストーリーテリングはあくまでも表現の方法論であり、戦略ストーリーは戦略構想のための「思考の様式」であると述べています。
 2点目は法則や理論ではないということ。戦略は成功の必要条件ではあるけれど十分条件ではないということを述べています。
 次に3点目は新しいものではない、ということ。経営や戦略においてはすべてが「言われてみれば当たり前」のことであるという考えを述べています。
 とりあえず今抱えている本を読み終わったらこの本を読んでみたいかなと思いました。
 
また別の特集で戦略ストーリーのセンスを磨くための3つのポイントというものを挙げていましたが、それは・・・
① なるべく数多くの戦略ストーリーを読むこと
② 自分でストーリーを書いてみること
③ 自分自身にとっての面白さを大切にすること

この3点。

年初に読めて良かったなと思う今号の特集でした。

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