Friday, 12 February 2010

【Clipping】東洋経済 2010年2月13日号より

今回はJAL特集というかエアライン特集だったのですが、殆ど読み飛ばしてしまいました。
あまりJALに「ナショナルフラッグ」ブランドを感じないというか、
そこに税金使うんだったら早く潰してしまうか、潰れる覚悟でベンチャー経営者みたいな若手の方に全権委任したら面白そうだし、日本を引っ張っていける人材を育てるには有効なんじゃないの・・・なんて無責任なことを思っています。
そもそも、JALって殆ど使ったこと無いからあまり有難味を感じないんですよね。
今まで使った航空会社を並べると・・・
1位 RyanAirways(留学時代に多用した所謂Low Cost Carrier≒格安航空。LCC)
2位 Air France(小・高生の時にフランス家族旅行で利用)
3位 Easy Jet, British Airways(こちらも英国時代に利用したLCCと英国住まいの際に使うBA)
4位 JAL, Qantas Air, Jet Star(それぞれ1回ずつ位)
そんなわけで、JALの重要性は極めて自分の中で低いのです。
今回の記事で面白かったのは、
最後の方にあった"The Compass"で東大の藤原帰一教授が書いている
「イタリア化する日本の政治」
というエッセイ。
厳密に言えばイタリア化するというよりは、少し前のイタリアと同じ歴史をなぞるかもっていう指摘。
民主党の支持率が著しく低下(っていうのは有権者として無責任だよなーと個人的には思いますが)してますが、だからといって自民党の支持が回復しているかと言えば、答えはNoじゃないでしょうか。
ここで、
自民党をイタリアにおける旧保守、
民主党を旧左派と置き換えてみると分かりやすいんですが、
イタリアでは長らく政権を握っていた旧保守政党がスキャンダルで解党に追い込まれた後、
旧共産党と中道左派の連合政権が誕生。が、連合政権内でイザコザが起き、結局旧共産党も左派も支持力を失って、旧保守もいれて総共倒れとなり、政治空白状態ができてしまった。
このシチュエーション、凄いデジャブ感を覚えませんか?w
イタリアでは政権交代後の政治は旧与党と新与党による対抗から成る2大政党政治にはならず、寮方が瓦解した結果、今の首相ベルルスコーニ政権がある種の独裁状態を築いた。
ベルルスコーニ首相の評価は多岐に渡ると思うが、ネガティブな評価が多い。ちなみに留学時代にイタリア人のクラスメートに「ベルスコーニってどうなん?」みたいなことを聞いた時は「無理ポ」みたいな反応が多かった気がする。
翻って日本。
小泉首相以降の政治は、少なくとも選挙はポピリュズムに支配されていると思う。
政策の良し悪しではなく、主にメディアから与えられた情報から(自分を含め)人は票を入れている。
もしイタリアの軌跡をなぞるように今後10年位日本の歴史も動いたとしたら、
10年後からはその時々でメディアが取り上げる若しくはその時のメディアを上手に使える人が、どんな政党に所属していても政権手中にしてしまう時代が来るかも知れませんね。
あー怖。
今週はこのエッセイが一番面白かったです。

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