Friday 26 February 2010

【Review】【Book】不幸な国の幸福論

「3万人越え。」

もはや当たり前になってしまったが、これは日本の年間自殺者数。
そしてこれには変死者(病院以外で亡くなった人)の数が含まれていない。
世界の数多くの国では変死者の約半数を自殺者に加算しているらしい。
まぁ変死って半分以上自殺らしいから、当然と言えば当然の処置。

で、日本で仮に変死者の半数を自殺者に加えると、
現在自殺者数トップのリトアニアをぶっちぎりでかわして、
堂々第一位!!!!!
らしい。

変死者数って年間14万~15万らしいので、ざっくり計算すると、
年間10万人以上
が自殺している国。それが日本。
あり得ないよね。年間10万人以上ですよ。
1億2000万とかのうちの10万ですよ。
単純計算で1200人に1人が自殺でなくなるわけです。
東京の人口で単純計算すれば東京都の自殺者数年間1万人

この数値に特に意味はないですが、異常なことだけは分かる。
この本では「日本人」の性質や、他者との関係性から丁寧に今日本に蔓延している逼迫感を説明しています。

個人的に思うに、日本は急激に発展し過ぎたのだと思う。
これはこの前ベトナムに行った時思ったこと。
ホンの50年前位までは日本も今のベトナムと同じような生活・経済だったと思う。
でも今は快適な環境の中で飽くなき消費を繰り返す先進国。
この状況に慣れ過ぎだと思う。自分たちが世界の中でも極めて例外な生活を送っていることを意識するべきだ。

今まで色んな国に行ってきたけど、日本(生活範囲的には東京ですが)ほどお店が開店し続け、人が引っ切り無しに買い物しているのはロンドン位だった。アメリカもそうなのかも知れないけど。。。
それに水道や風呂、インターネット、電車といったインフラが整っているのは自分の経験の中ではダントツで日本が一番。

この例外的状況を強く認識するべきだったんだと思う。
例外であり続けるには、それなりの代償が必要だ。

日本のGDPはこれから自分が50歳位になる頃には、現在の6割程度に減ると推測されている。
経済学のセオリーでも日本の経済はこれから下り坂。
それに反して平均寿命は延びていく。

お金がない状況で、長い老後をどう楽しむのか。考えるべきだろう。
お金は幸福の絶対条件ではないけれど、日本では価値観としても実際としても影響力は大きい。

とりあえずは考える。
考えることはタダだ。

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