Thursday 18 March 2010

【Review】【Book】日本辺境論


友人に勧められて読んだ本。
彼が勧めてくれる本はだいたい何でも面白いのですが、今回のこの日本辺境論も面白かったです。
今まで出版された「日本論」的な本の要所要所を筆者がまとめて少し自分の意見を述べる感じで、歴史や哲学等も含まれているし、読んでいて面白いです。

で、特に印象に残っている所は、
【日本人のアイデンティティときょろきょろ】という部分。
日本人は「~●●××▽△が日本人だ!」みたいな概念を持っていないように考えられる。
日本人もとい日本という国そもそもが何かの国家的な理念なものに依っているわけではなく、己を定義せずとも存在してきた。
もしメディアや国際的な場で「日本」としての立場での発言を求められると、「GDP世界第2位の国として~」とか「他の諸国と比較して我が国は~」という、あくまで「他者」や何かしらの「指標」を物差しとして使って国としての立場を言い繕う。
良くも悪くも他者(国)の様子を見ながら「きょろきょろ」しているのが日本(人)の性質。これを言い当てた丸山眞男は凄いなと思う。

うーん、つまり、「日本人らしい日本人像」なんて絶対的なものはないし、あくまでも周りに併せて相対的に
変化していくのが強いて言えば日本人特徴なのかも知れない。

また時間を空けて読みたい本です。

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