【Memo】不毛地帯・最終回
ま、いままでドラマのレビューとか書いてなかったのですが、昨日の「不毛地帯」に最終回はかなり心に来るものがあったので、メモ書きしておこうと思います。
まとめると3点。
①苦労から達成感への昇華
②引き際
③人生のピーク
①は前半の部分で、経営会議で大門社長と里井元副社長によって壱岐さんが窮地に立たされていた時に舞い込んできたサルべスタンの石油事業成功の朗報。そこで壱岐さんが言っていた事も感じるものはありましたが、それよりも現地で石油の炎の前で喜びを噛みしめる兵頭(竹内豊)が印象的だった。このプロジェクトは準備段階で相当の苦労をし、プロジェクトが始まってからも度重なる失敗で事業撤退の瀬戸際にあった。そして最後の賭けをせざるを得ない状況で石油を引き当てたという経緯があるのですが、最後の最後でマイナスだったものが一気にプラスになった。
先週までのあらすじで感情移入していたし、視覚的にも燃え上がる炎が成功を象徴的に表し、見ているこっちまで軽くエクスタシーを感じる映像でした。
そして、こういった達成感を自分は自分のキャリアの中で経験し得るのかと考えた。
②は壱岐副社長が大門社長に勇退を説得するところから。石油開発成功を手土産としての勇退を勧めるも拒否され、新聞記者にリークするなどの手で大門社長を追い詰める壱岐さん。で、最後には白旗を上げて「会長」に引き下がるといった社長に妥協を許さず、何の権限も持たない「相談役」にと進言する。でもここで冷静に「そんなに、社長になりたいのか?」という社長に対して自分も一緒に辞職すると言う壱岐さん。次世代が育っていること、加えてこれまで世話になった社長がいない会社に自分がいる道理はないからと。
そして経営会議で最後の挨拶をする社長の後に自分の辞任を発表し、「成功している今だからこそ、変わらなければならない。」という壱岐さんに引き際の大切さ、そして変革の重要性を感じた。
で、③は最後のシベリアでかつての仲間たちの墓標を見つけ男泣きをする壱岐さんを見ていて。
戦争、そしてシベリア抑留の後始まった商社マンとしての生活。彼の人生のピークは多分遅咲きとも言えると思った。人生は短いけど、思いのほか長い。人生のピークをどこに持って行こうかということを考えさせらた。うん。
こんなことを考えさせられた最終回でした。
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