Thursday, 9 July 2009

【Clipping】 AERA 2009.6.8号より

AERA 2009年6月8日号
「ロスジェネの怨みが暴発」より

最近、20代後半~30代手前の世代の重い犯罪が取り沙汰されるケースが多い。
中央大学教授刺殺の容疑者は28歳。
一年前の秋葉原の無差別殺人の容疑者は当時25歳。
JR荒川駅での無差別殺傷の容疑者は当時24歳。

この世代、特に2004年の大卒就職率は55・8%で、実際に現在の全派遣労働者のうち4分の1を占めている。また、この世代における死因のトップが自殺であるというデータも出ている。

99年は超就職氷河期と言われ、そのため現在の30代の中で非正規雇用の人間が多く、非常に苦しい状態にあるというのはニュースでもやっているが、この氷河期と同時並行的に行われていたゆとり教育導入の本格化によってある意味問題は複雑化したとも言える。
「自分らしく生きろ」との教育方針の下で生産されたのは、勿論成功した部分もあれども、結局のところ学力の低下や協調性のない人間だったとも言えなくもない。そして好き勝手「自分らしく」生きていては結局のところ、その先のキャリア形成が難しくなるのではないかと思う。

また上記に加えて、少子化問題により両親が子供を溺愛する家庭が増えた事で、うたれ弱く・傷つきやすい、しかしながら自己愛的万能感を持つ人間が生産された。そのような人間は実際に社会に出たときに立ち位置を見失い、他責的な行為を取る傾向が強い。

景気の悪化、教育システムの変更、少子化問題・・・色々な要素が重なった結果、環境の悪化と、その中で生きていく強さが欠けた人間が拡大自殺という凶行に走っているとも言えなくもない。
人間の心はそんなに強くないのだから、一つ一つは大丈夫でも重なってしまうと擦り切れてしまうもの。

根が絡みあっていて解決はとても難しい、けれども、それ故にとても重要な問題。

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