【Review】【Book】ラブホテル進化論
ラブホテル進化論
金 益見著
そもそも著者の金さんが、美人サンなのでスポーツ紙とかから卑下た扱い方をされるのも何となく分かるような気もします・・・笑
男って哀しい生き物(苦笑)
以前読んだ亜美井新の「現代を読み解くラブホテル人間学 欲望のマーケティング」(http://lifelikeboxofchocolates.blogspot.com/2009/07/review_08.html)は割と男性的な視点からラブホテルを語り、ある種論理の飛躍もあった気がする本でした。
今回のこの本では逆に、女性の立場から冷静にラブホテルを研究しているなという印象を受けました。
逆さクラゲという俗称で、連れ込み旅館という形から始まり、郊外のドライブの休憩所としてモーテルの名で発展、設備の高機能化、新風営法を受けてのデザインの変化等々、ここら辺の話は以前読んだ本とほぼ同じ。
少し面白かったのはラブホテルに置いてあるアイテムについて紹介していた章。ツインベッドがスライドしてダブルベッドになる「ドッキングベッド」とか、ベッドが上昇・回転するとともに天井が空いて、プラネタリウムを楽しめる「プラネタリウム・ベッド」とか傑作だと思ったし、室内で野外セックスの雰囲気を出すため芝生?等の加工を施した「アオカンルーム」も正直ウケましたww
その他色々奇抜なアイディアもありましたが、割と男性視点のギミックだったり機能だったりが多かったらしく、今日に至るまでに淘汰されていったそうです。・・・ちょっと残念笑
また不動産投資としてのラブホテルの利益率の良さについても言及していて、一昔前までは普通に何をしなくても月100万位の収入があったそうです。ビックリだね。
今は全体的に売り上げの低下や値引き合戦が繰り広げられた事、また昔は家族が多い&部屋が狭いということで、自宅から離れて開放的にセックスがしたいという理由からホテルに来ていた客が、核家族狩や寝室を持つようになったことなんかも関連して、そこまでの利益は見込めなくなったみたい。それでも、テナントとか入れるよりはよっぽど儲かりそうだよね。なんたって、そんなに景気に左右されないし笑
また、年金支給日の次の日には高年齢層の利用が確実にあるというのも驚きでした。そこでセックスをするという分けではなく、あくまで2人で添い寝したりして寛いでいるみたいですが、ちょっと目から鱗。Amazingでした。
亜美井さんは、ある種もっとギラギラしたホテルへと回帰していくべきだという意見だったと思いますが、金さんは、ラブホテルは「憩い」の場として、シティホテルとの差別化を図りながら進化していくのではないかという考え方。
ラブホテルに関しては、もう一冊程本を読んでまとめてみたいと思います♪
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